お知らせ

成蹊小学校、今年度から「英語科」導入 
      ~~ SEIKEI ENGLISH(1)(2)(3)(4) ~~

昨今いろいろ取り沙汰されている「児童英語」。
成蹊小学校でもようやく導入することにいたしました。
昭和40年に廃止してから、その復活が、一部では望まれていました。これも時代の流れというところでしょうか。

成蹊小学校で今年度から導入いたしますのは、「英語科」です。国際理解の一分野としての「英語」領域ではありません。導入するに当たって、以下のようなことを考えました。

  1. 楽しく勉強してほしい
    読み書き中心ではなく、コミュカティブ・アプローチとし、オーラルコミュニケーション中心としようと考えました。
  2. 少人数を心がけよう
    「語学」の学習と考え、出来る範囲で少人数を志向しました。
  3. ネイティブの先生はどうだろう
    一年生から学習します。オーラルコミュニケーションなら、ネイティブの教員は不可欠です。協力が得られました。
    現在勤務している教員にとっては、初めてとなる「英語」の導入です。はっきり言って、まだわからないところがたくさんあります。子供達の持っている「力」を見て、教育計画は立てるものですが、その子供達の「力」が不明です。かなり大きなばらつきがあると予想しています。教育計画では、当然学年の進行による発展・拡充があるのですが、初年度においてこの計画がどこまで役立つか、いささか不安です。
    しかし、より良い「教育計画」を求めるあまり、導入が遅れたのでは何にもなりません。「初めて」なのです。やりながら考えようという立場なのです。
    導入される「英語」は、小学校六年間で週あたり十時間です。新教育課程下の公立中学校では、英語は週三時間、三年間で九時間なのです。
    つまり、中学校以上の時間を割いて小学校に英語を導入しようというのが、成蹊小学校の立場です。

「学校と家庭」 199号より
(平成14年3月18日 発行)
三十数年ぶりに英語の授業が再開されました。
先生方のご紹介をさせていただきます。

以下のQ&Aは「こみち通信」(No.179)からの転載です。


SEIKEI ENGLISH(1)
岡崎啓子 先生
Q 出身地はどちらですか?
A 兵庫県です。
Q どのようにして英語に出会ったのですか?
A 中学1年の時の英語の授業です。
Q 何故、英語の先生になられたのですか?
A アメリカの大学で教育学を専攻していた時、その教材や教え方に新しい驚きを覚え、それを日本の英語教育でも生かせれば!と思いました。
Q どういうことを大切にして授業を進めていらっしゃいますか?
A 「いかにして子ども達の能力を引き出せるか」という事にベストを尽くしています。カリキュラムは独自のものです。教材は、中国広州市のアメリカンスクールでリーディングを指導していた時に使用していた教科書や、手作りのゲーム(クイズやすごろく等)フラッシュカードを使用しています。
Q 子ども達の印象はいかがですか?
A ポジティブでのみこみが早く、賢い。例えば、アニマルサッカーゲームをした時は「キーパーもいた方がいいよ」というように、アイディアを出し、積極的に参加してくれるところが素晴らしい。
Q 小学生から英語を学ぶメリットは何でしょう?
A 年齢が低い方が親しみ易く、英語を五感で覚える事が出来るので自然に身につくと思います。


SEIKEI ENGLISH(2)
Andrew Brough先生(アンドルー プラフ)
Q 出身地はどちらですか?
A 英国のダービー州です。
Q どのようにして英語に出会ったのですか?
A 生まれたときからです。
Q 何故、英語の先生になられたのですか?
A 文化の違う遠い国で仕事をしたいと思い、英国で日本の英会話学校教師になり、資格を取って来日しました。
Q どういうことを大切にして授業を進めていらいっしゃいますか?
A 色々な教材のエキスを取り入れた手作りの教材を使っています。6年生では児童間の差が大きいが、英語の解らない子どもを対象にしているので、最初は暗い顔をしていた子どもが、明るくなってきたり、解るようになってきたりしています。
Q 子ども達の印象はいかがですか?
A 可愛い。よくやってくれています。
Q 小学生から英語を学ぶメリットは何でしょうか?
A 試験や受験のプレッシャーがないことです。習ったことを話せるようになった後、文法を説明されると納得できるでしょう。外国語を自在に話せると、社会に出て外国へ行っても、大人として対等に扱ってもらえます。


SEIKEI ENGLISH(3)
Rani Sanku 先生(ラニ サンク)
Q 出身地はどちらですか?
A インドのタ・ミル・ナドウ州です。
Q どのようにして英語に出会ったのですか?
A 3歳で幼稚園に入園してから英語を話すようになりました。
Q 何故、英語の先生になられたのですか?
A 武蔵野市のボランティアで英語教育をしていたところ、成蹊小学校より依頼があり、初めて小学校で英語を教えることになりました。
Q どういうことを大切にして授業を進めていらっしゃいますか?
A 日本語で英語を説明したのでは、英語は頭に入りませんので、授業は、英語で行っています。
Q 子ども達の印象はいかがですか?
A 1年生に関しては、ゲームや遊びを取り入れた授業をしていますので、子ども達はとても楽しんでいます。
Q 小学生から英語を学ぶメリットは何でしょうか?
A 「英語は、難しい。」という障壁なく、将来、自由に英語を話せる様になるということです。私は、子ども達に英語を教えて、英語によるコミュニケーションが出来ることを伝えていきたいと思います。


SEIKEI ENGLISH(4)
渡部敬子 先生
Q 出身地はどちらですか?
A 東京都です。
Q どのようにして英語に出会ったのですか?
A 11歳の時にオランダで開催された、国際親善キャンプに参加した時、言語の異なる11カ国の共通語として使われていた英語に興味を持ちました。
Q 何故、英語の先生になられたのですか?
A 子ども達に言葉としての英語の面白さを知ってほしかったからです。
Q どういうことを大切に授業を進めていらいっしゃいますか?
A 「体の動き」と「英語」とを結びつけることで、英語の表現を体を動かしながら、楽しんで身につけていくことです。中学で英語を学ぶ前段階としての土壌作りを目的にし、英語は面白いという気持ちを持って、中学に進んでほしいと思います。
Q 子ども達の印象はいかがですか?
A 全体的に積極的でチャレンジ精神があるため、言語感覚を獲得するスピードが速いように思われます。
Q 小学生から英語を学ぶメリットは何でしょうか?
A 英語の音としての流れを獲得し、発達させるのに一番良い時期であるということです。又、頭の柔らかい時期に、英語という日本語以外の言語に接することで、異なった発想と
出会うことが出来、異なった文化への関心を育むことができます。

ページトップ