成蹊探訪

成蹊探訪 33

本館大講堂

 本館は、学園が池袋から吉祥寺に移転した年の1924(大正l3 )年10月20日に竣工し、78年を経た現在も、なお本学を象徴する建物として、世代を超え成蹊人を繋ぐ役割を果たしています。
 この本館の中心に位置するのが、大講堂です。2階が入口、内部(406席)前方は3階部分まで吹き抜けで、後方3階部分がギャラリー席になっており、現在も大学はもとより、学園や各学校のさまざまな行事に使用されています。
 大講堂には、一部ロマネスク様式を思わせる半円アーチ型の入口や窓など洋風の造りが取り入れられています。また、天井を高くすることで、窓からは自然の光が講堂全体に注ぎ込み、この高い天井と堅い漆喰の壁は、講堂の残響時間を長くします。これら構造上の特長は、成蹊独自の精神統一法である「凝念」や、「心力歌」の唱和による精神修養など、日常の成蹊教育実践の場として適した造りであったと考えられます。
 学園創立者の中村春二先生は、吉祥寺移転直前の1924(大正13)年2月21日に逝去されましたが、当時、学園主事の児玉九十先生(後に明星学苑長)は、中村先生の教育精神を吉祥寺の地に伝えようと、先生の自宅の庭土を蜜柑箱に詰めて、これを吉祥寺に運び、大講堂の演壇真下に埋められました。
【文:企画課】
本館大講堂


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